日記やらあれやそれ

ぬるい頭の中。

記憶と追憶

僕の記憶力は、まあ大変に浅いもので、昨日の夜は何を食べましたかと聞かれても、大体五分ぐらい掛けないと思い出せないし、普段よく会う人達の名前を度々ド忘れすることが起こるし、と、散々なものである。
帰り道を忘れないだけマシである。
なので、日々、絶対に取り零してはいけないタイプの物事の記憶すらも確実に取り零している自信しかない。
自分達にエサを与えてくれる飼育員を忘れだすチンアナゴさんレベルの記憶力なので、いずれ僕も飼育員みたいな人達を忘れるのだろう。
出来るだけ覚えていたい。

ただ、自分の場合、どうも匂いや音楽に記憶を紐付けることが多いのか、過去に嗅いだことのある匂いや聞いたことのある音楽に触れる度に、当時の季節や空気や事象や感情などを今起きているかのように鮮明に思い出すことが結構ある。
その度に当時の記憶と今現在の記憶の境が曖昧になって、特に感情によく振り回されてしまう。それが、楽しいものであればいいのだけど、悲しいことに大体嫌な記憶であることが多いので、なかなか難しい。
こういう時は極力考えないように頭を空っぽにして過ごしているが、これが良いことなのか正しい対応なのかは分からない。振り回され続けるよりはマシだと思いたい。
いつか綺麗な楽しい記憶を思い出せるように、そういった記憶をつくっていきたい。そうなれればいい。そうなりたい。

ので、とりあえず記憶力を鍛える為に、美味しい焼き魚を食べましょう。
金平糖の詰まった瓶みたく、楽しい出来事を書き留めておきましょう。なかなかないのがネックだけど、探せばあるだろう。